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種類から選ぶ基板分割機おすすめ商品カタログ 『Kibabun(キバブン)』 » 基板による分割の加工方法の違い

基板による分割の加工方法の違い

基板を分割する加工法は、基板の機種や基材によって違いがあります。ここでは、Vカット加工、ミシン目加工、スリット加工の違いからメリット・デメリットにつて紹介しています。

Vカット

Vカットとは、V溝とも呼ばれ、ルーター分割方式と共に基板分割における一般的な基板の分割方式です。Vカットの特徴は、集合基板の上下面をV文字型の工具でカットし、隣接する基盤との間に薄く基材を残し、使う際に簡単に分割できるようになっています。

またVカットは、基板実装後に基板を分割する効果的な方法です。そのほかに機械的安定性を得られることや、Vカットされた基板は材料費が節約できるなどのメリットがあります。

ただVカット分割機械は、基板全体を通過し、Vカット加工の途中で停止することができないので、同じサイズの短形基板のみを集合基板化することができないデメリットがあります。

Vカットの基板分割について詳しく見る

ミシン目

ミシン目加工とは、プリント基板間にミシン目状に穴やスリットを入れる加工方法です。穴はドリルと使い、スリットはルーターを使って加工しています。ミシン目やスリット加工を施した基板は手で折り曲げるだけで簡単に分割ができます。

穴の大きさは材質や厚みによって異なりますが、一般的には1㎜から2㎜程度です。ミシン目のメリットとしては、コストが金型部分のみで済むため分割コストを抑えることができます。

しかしミシン目を施した基板は、分割の際にバリや突起物が残るデメリットがあります。このことで、バリや突起物が製品の筐体にあたり基板をうまく収納できないリスクもあります。これを解決するために、分割後にバリを削る工程が別途必要になります。

ミシン目の基板分割について詳しく見る

スリット

スリット加工は、ミシン目加工と呼ばれることもあります。スリット加工とは、プリント基板間にスリット状にスリットを入れる加工方式です。スリットの長さは、基板の素材や厚みによって異なりますが、一般的には、30㎜から50mm程度です。

ただスリットの長さが長いほど基板の強度が弱くなり、輸送中に接続部分が割れや、基板に実装中に基板がねじれてしまうリスクも高くなります。スリット加工のメリットとしては、ミシン目加工と同じで、金型部品のみで済むため、分割の費用を抑えることができます。

一方で、分割部分のバリや突起物ができやすいデメリットがあります。このことで、バリや突起物が製品の筐体にあたり基板をうまく収納できないリスクもあります。これを解決するために、分割後にバリを削る工程が別途必要になります。